-流書®︎ - 「時の流れや心の移ろいに従い、水の流れのように迷いのない運筆」

わたしは独自の書の形に流書®︎と名付けた。

流書®︎の起源

わたしは水の流れに憧れていた。

時に静やかに澄み渡り
時に激しく岩を穿つ

絶え間なく形を変えながら進むその姿は
私の理想そのものだ

かつての私の書は
どこか形式にとらわれ
枠からはみ出すことを恐れていたのかもしれない
うまく書こうとすればするほど
線の勢いは失われて心は滞っていった

「もっと自由に水のように描くことはできないだろうか」

そう思い立った瞬間から、私の書は変わり始めた
 
溢れ出る感情に身をまかせて線を描く

型から離れることで初めて見えたのは

自分でも想像もしなかった生命力に満ちた書

その一瞬に宿す命を書に刻む

伝統を重んじながらも自らを解き放つ
それが「流書®︎」の原点である。

心如水 

こころみずのごとし  

〝心は水のようだ〟


心の状態でもののみえかたも変わる。

未完の美

ただひたすらに描く

とどまることを知らぬ水の流れのように

わたしのこころもひたすらにうつりゆく

昨日と今日の間に生まれるわずかなひずみ

それでも時は流れ続ける

散りゆく花びら

満ちきらぬ月

言葉になりきらぬ想い

そのすべてが美しく息づいている

わたしはどこかけた存在に心惹かれる

不完全だからこそ人はひかりを求める

だからわたしは今日も筆をとる

その瞬間に息づくいまを生かすために

生きるとは

なぜ人は生きるのか

そのような問いを抱き続けながら
生と死に向き合うことで
〝今〟という瞬間を大切にして生きていく。
そしてその一瞬一瞬を書に描いていく。